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副腎疾患

副腎疾患とは、腎臓の上にある小さな臓器である副腎に異常が生じる病気の総称です。副腎は、生命維持に不可欠なホルモンを分泌する重要な役割を担っています。これらのホルモンには、血圧の調節、血糖値の維持、ストレスへの対応など、様々な機能があります。副腎疾患は、ホルモンの過剰分泌または分泌不足によって、様々な症状を引き起こす可能性があります。

当院では、内分泌代謝内科に精通した女性医師(副院長)が在籍しており、副腎疾患の診断から治療、生活指導まで、患者さん一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を提供しています。また、多摩総合医療センター出身の院長による病診連携により、高度な検査や入院が必要な場合も、スムーズに対応が可能です。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

副腎疾患の症状について

副腎疾患の症状は、疾患の種類やホルモンの分泌異常の程度によって大きく異なります。以下に、代表的な症状をいくつかご紹介します。

副腎皮質ホルモン過剰による症状

  • クッシング症候群・・顔が丸くなる(満月様顔貌)、中心性肥満(お腹周りの脂肪が増える)、高血圧、糖尿病、皮膚が薄くなる、ニキビ、多毛、筋力低下、骨粗鬆症など
  • 原発性アルドステロン症・・高血圧、低カリウム血症(脱力感、筋肉の痙攣)、多尿、口渇など

副腎皮質ホルモン分泌低下による症状

  • アジソン病・・倦怠感、疲労感、食欲不振、体重減少、色素沈着(皮膚や粘膜が黒ずむ)、低血圧、低血糖など

副腎髄質ホルモン(カテコラミン)過剰による症状

  • 褐色細胞腫・・発作性の高血圧、頭痛、動悸、発汗過多、不安感、震えなど

これらの症状は、他の病気でも見られることがあり、副腎疾患であると自己判断することは難しいです。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、専門医の診察を受けるようにしましょう。

副腎疾患の原因について

副腎疾患の原因は、疾患の種類によって異なります。

副腎皮質ホルモン過剰の場合

  • クッシング症候群・・副腎腫瘍(副腎腺腫、副腎皮質癌など)、下垂体腫瘍(ACTH産生腫瘍)、異所性ACTH産生腫瘍(肺癌など)、薬剤(ステロイド)の長期投与など
  • 原発性アルドステロン症・・副腎腺腫、副腎皮質過形成など

副腎皮質ホルモン分泌低下の場合

  • アジソン病・・自己免疫性副腎炎、結核、副腎出血、副腎への転移、薬剤など

副腎髄質ホルモン(カテコラミン)過剰の場合

  • 褐色細胞腫・・遺伝性疾患、多発性内分泌腫瘍症(MEN)など

原因が特定できない場合もありますが、早期に診断し適切な治療を行うことが重要です。

副腎疾患の種類について

副腎疾患には、以下のような種類があります。

  • クッシング症候群・・副腎皮質からコルチゾールが過剰に分泌される病気です。
  • 原発性アルドステロン症・・副腎皮質からアルドステロンが過剰に分泌される病気です。
  • アジソン病・・副腎皮質からコルチゾールやアルドステロンが十分に分泌されない病気です。
  • 褐色細胞腫・・副腎髄質にできる腫瘍で、カテコラミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)が過剰に分泌されます。
  • 副腎偶発腫瘍・・画像検査などで偶然発見される副腎の腫瘍です。
  • 先天性副腎皮質過形成・・副腎皮質ホルモン合成酵素の遺伝的な異常により、コルチゾールなどが十分に作られない病気です。

これらの疾患は、それぞれ異なる原因、症状、治療法を持っています。

副腎疾患の治療法について

副腎疾患の治療法は、疾患の種類や原因によって異なります。

薬物療法

ホルモンの分泌を抑制する薬や、不足しているホルモンを補充する薬を使用します。

  • クッシング症候群・・副腎皮質ステロイド合成阻害薬など
  • 原発性アルドステロン症・・アルドステロン拮抗薬など
  • アジソン病・・副腎皮質ホルモン補充療法(ヒドロコルチゾン、フルドロコルチゾン)
  • 褐色細胞腫・・α遮断薬、β遮断薬など(手術前の血圧コントロールに使用)

手術

腫瘍が原因の場合は、手術で腫瘍を摘出します。

  • 副腎腫瘍(副腎腺腫、副腎皮質癌、褐色細胞腫など)・・腹腔鏡下副腎摘出術など
  • 下垂体腫瘍(ACTH産生腫瘍)・・経鼻的下垂体腫瘍摘出術など

放射線療法

手術が難しい場合や、手術後の再発予防のために行うことがあります。

生活習慣の改善

食事療法や運動療法など、生活習慣の改善も治療の一環として重要です。

  • クッシング症候群・・高血圧、糖尿病、骨粗鬆症などの合併症に対する食事療法、運動療法
  • アジソン病・・塩分摂取、規則正しい生活

副腎疾患についてのよくある質問

Q1. 副腎疾患は遺伝しますか?

A1. 褐色細胞腫の一部や、先天性副腎皮質過形成など、遺伝性のものもあります。しかし、多くの副腎疾患は遺伝しません。

Q2. 副腎を摘出するとどうなりますか?

A2. 副腎を摘出した場合、副腎皮質ホルモンを補充する必要があります。適切な補充療法を行えば、日常生活に大きな支障はありません。

Q3. 副腎疲労とは何ですか?

A3. 副腎疲労は、医学的に確立された病名ではありません。慢性的な疲労感やストレスの原因が副腎にあるとする考え方ですが、科学的な根拠は乏しいとされています。当院では、副腎疲労という概念にとらわれず、患者さんの症状を総合的に評価し、適切な診断と治療を行います。

院長より

副腎疾患は、比較的まれな病気ですが、放置すると重篤な状態になることもあります。当院では、内分泌代謝内科専門医である私が、これまでの経験と知識を活かし、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供いたします。

副腎疾患の診断には、血液検査、尿検査、画像検査などが必要となりますが、当院ではHbA1c値などが当日にわかる迅速検査も導入しており、スピーディーな診断が可能です。また、多摩総合医療センターとの病診連携により、高度な検査や入院が必要な場合も安心してご相談いただけます。

「もしかして副腎の病気かも?」と不安に感じたら、どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。当院は国分寺駅南口から徒歩3分とアクセスも良く、平日夜20時まで、土日も診療を行っておりますので、お仕事帰りや休日にもお立ち寄りいただけます。

私たちは、患者さんとの「対話」を重視し、病気への「気づき」と「納得」を大切にしています。丁寧な説明と、患者さんの声に耳を傾けることを心がけ、安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。

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