動悸
動悸とは、ドキドキする、心臓がドキドキする、脈が飛ぶなど、普段は意識しない心臓の動きを自覚する状態です。健康な人でも、運動後や興奮した時に動悸を感じることがありますが、特に原因がないのに頻繁に動悸がする場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。
動悸は、多くの場合、緊急性の高いものではありません。しかし、動悸の原因によっては、放置すると重篤な状態に進行する可能性もあります。当院では、迅速検査でHbA1c(糖尿病)やCRP(炎症反応)などの数値を院内で即時に測定できる最新機器を導入しています。その日のうちに結果をご説明し、スピーディーに治療方針を決定します。動悸が気になる方は、お気軽にご相談ください。
動悸の原因
動悸の原因は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の3つが挙げられます。
1. 心臓の病気
- 不整脈・・心臓の拍動リズムが乱れることで、動悸、脈の乱れ、めまい、失神などを引き起こすことがあります。
- 心不全・・心臓のポンプ機能が低下することで、動悸、息切れ、むくみなどを引き起こすことがあります。
- 心臓弁膜症・・心臓の弁の機能が障害されることで、動悸、息切れ、疲労感などを引き起こすことがあります。
- 狭心症・心筋梗塞・・心臓に血液を送る血管が狭くなったり詰まったりすることで、動悸、胸痛、息切れなどを引き起こすことがあります。
2. 心臓以外の病気
- 甲状腺機能亢進症・・甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、動悸、発汗、体重減少、イライラなどを引き起こすことがあります。
- 貧血・・血液中の赤血球が減少することで、動悸、息切れ、疲労感などを引き起こすことがあります。
- 低血糖・・血糖値が異常に低下することで、動悸、発汗、震え、意識障害などを引き起こすことがあります。
- 起立性調節障害・・自律神経のバランスが崩れることで、立ちくらみ、動悸、倦怠感などを引き起こすことがあります。
- 更年期障害・・女性ホルモンの分泌が減少することで、動悸、ほてり、発汗、イライラなどを引き起こすことがあります。
3. その他の原因
- ストレス、不安、緊張・・精神的なストレスや不安、緊張などが原因で、動悸を感じることがあります。
- カフェイン、アルコール、タバコ・・カフェインやアルコール、タバコの摂取が、動悸を引き起こすことがあります。
- 薬の副作用・・一部の薬には、動悸の副作用があります。
- 脱水症状・・体内の水分が不足することで、動悸を感じることがあります。
動悸によって引き起こされる病気
動悸は、様々な病気のサインとして現れることがあります。以下に、動悸によって引き起こされる可能性のある代表的な病気を紹介します。
1. 不整脈
不整脈は、心臓の拍動リズムが乱れる病気です。脈が速くなる頻脈、脈が遅くなる徐脈、脈が不規則になる期外収縮など、様々な種類があります。不整脈の種類によっては、放置すると脳梗塞や心不全などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
2. 心不全
心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送ることができなくなる状態です。動悸、息切れ、むくみなどが主な症状で、重症化すると生命に関わることもあります。
3. 甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。動悸、発汗、体重減少、イライラなどが主な症状で、バセドウ病が代表的な原因疾患です。
4. パニック障害
パニック障害は、突然激しい不安や恐怖を感じるパニック発作を繰り返す病気です。パニック発作時には、動悸、息切れ、発汗、震えなどの身体症状が現れることがあります。
動悸の処置や治療法
動悸の処置や治療法は、原因によって異なります。
1. 生活習慣の改善
ストレス、カフェイン、アルコール、タバコなどが原因で動悸が起こっている場合は、生活習慣の見直しが重要です。十分な睡眠を確保し、バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を取り入れましょう。
2. 薬物療法
不整脈や甲状腺機能亢進症など、病気が原因で動悸が起こっている場合は、薬物療法が必要となることがあります。不整脈に対しては、抗不整脈薬やβ遮断薬などが用いられます。甲状腺機能亢進症に対しては、抗甲状腺薬などが用いられます。
3. カテーテルアブレーション
頻脈性不整脈の中には、カテーテルアブレーションという治療法が有効な場合があります。カテーテルという細い管を血管から心臓に挿入し、不整脈の原因となっている部位を焼灼することで、不整脈を根治することが期待できます。
4. その他の治療
心不全に対しては、薬物療法に加えて、生活習慣の改善や運動療法などが行われます。パニック障害に対しては、薬物療法に加えて、認知行動療法などの精神療法が行われることがあります。
動悸についてのよくある質問
動悸について、患者さんからよくいただく質問とその回答をまとめました。
Q1. 動悸がするとき、病院を受診する目安はありますか?
A1. 動悸が頻繁に起こる、動悸に伴って胸痛や息切れ、めまい、失神などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。また、動悸の原因がわからない場合や、動悸が日常生活に支障をきたしている場合も、受診を検討してください。
Q2. 健康診断で心電図異常を指摘されたのですが、動悸とは関係ありますか?
A2. 心電図異常の内容によっては、動悸の原因となっている可能性があります。心電図異常を指摘された場合は、循環器内科を受診し、詳しい検査を受けることをおすすめします。
Q3. ストレスが原因で動悸が起こることはありますか?
A3. ストレスや不安、緊張などが原因で動悸が起こることがあります。自律神経のバランスが崩れることで、心臓の拍動が速くなったり、不整脈が出たりすることがあります。ストレスを解消し、リラックスする時間を作るように心がけましょう。
院長より
動悸は、誰でも経験する可能性のある症状ですが、その原因は様々です。当院では、内科専門医・糖尿病専門医として、患者さんの症状を丁寧に問診し、必要な検査を行い、原因を特定した上で、適切な治療を提供いたします。
特に、糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、動悸の原因となる不整脈や心不全のリスクを高めることが知られています。当院では、これらの生活習慣病の管理にも力を入れており、食事療法や運動療法、薬物療法などを組み合わせて、患者さんの健康をサポートいたします。
「最近、動悸が気になる」「健康診断で心電図異常を指摘された」など、気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
