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2型糖尿病

2型糖尿病は、インスリンの分泌低下と効き目の低下(インスリン抵抗性)が重なって慢性的な高血糖が続く病気です。日本の糖尿病患者の90%以上を占め、推計約1,000万人が罹患しています。遺伝的な体質に加えて加齢・肥満・運動不足・食生活の乱れなどが引き金となって発症します。日本人はもともとインスリン分泌能が欧米人より低いため、軽度の肥満でも発症しやすい特徴があります。

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症状と発見

2型糖尿病の初期はほとんど無症状のため、健診で偶然発見されることが多いです。初期は痛みがなく気づかないまま進行するのが最大の特徴で、定期的な健診での早期発見が合併症予防の鍵です。血糖値が著しく高くなると以下のような症状が現れます。

  • 強い口渇・水分をたくさん飲む
  • トイレの回数が増える(特に夜間)
  • 体重が減る
  • 疲れやすい・だるい
  • 目がかすむ
  • 手足がしびれる
  • 足が攣りやすい

症状が出てからでは遅いことも

症状が出てから受診すると、すでに合併症がかなり進行していることが少なくありません。健診でHbA1cや血糖値の異常を指摘された場合は、症状がなくても早めに受診してください。

診断基準

  • 空腹時血糖値 126mg/dL以上、または随時血糖値 200mg/dL以上
  • HbA1c 6.5%以上(過去1〜2ヶ月の平均血糖を反映)
  • 同日の検査で血糖値とHbA1cの両方が基準を超えれば1回で確定診断
  • 糖尿病型(血糖値に限る)を1回確認+慢性高血糖症状の存在の確認(糖尿病の典型的症状(口喝、多飲、多尿、体重減少)の存在や、確実な糖尿病網膜症の存在)

などが挙げられます。

糖尿病予備群(境界型)もご相談ください

まだ糖尿病の基準に達していなくても「境界型(予備群)」の段階で動脈硬化のリスクはすでに高まっています。この段階で生活習慣を改善すると糖尿病への移行リスクを減らせることが大規模研究で証明されています。「予備群」と言われた方こそ早めの受診・生活改善が大切です。

2型糖尿病の主な原因

  • 遺伝的な体質(日本人はインスリン分泌能がもともと低め)
  • 食生活の乱れ(高カロリー・高脂肪・高糖質・不規則な食事)
  • 運動不足
  • 肥満(特に内臓脂肪型肥満)
  • 加齢
  • 慢性的なストレス

これらの要因が複合的に関与して、インスリンの分泌が低下したり効き目が悪くなったりすることで血糖値が上昇します。生活習慣の乱れは大きなリスク因子ですが、遺伝的体質や加齢など本人の努力だけでは防げない要因も大きく関わっています。

治療の3本柱

治療の基本は食事・運動療法です。2〜3ヶ月継続してもHbA1c 7.0%未満の目標が達成できない場合に薬物療法を追加します。

食事療法

適正カロリーの維持・野菜から先に食べる(ベジタブルファースト)・ゆっくり噛む・規則正しく1日3食・夜遅い食事を避けることが基本です。極端な糖質制限より総エネルギーのコントロールが重要です。

運動療法

有酸素運動を週150分以上(週3回以上・連続して2日以上休まない)と筋力トレーニングの組み合わせが効果的です。まとまった時間が取れない場合は、こまめに立ち上がる・階段を使うだけでも効果があります。患者さんの状態に合わせた運動の目安をご相談ください。

薬物療法

食事・運動療法だけでは血糖値が十分にコントロールできない場合に薬物療法を行います。患者さんの病態やライフスタイルに合わせて適切に選択・組み合わせます。以下は代表的な治療薬の一例です。

  • メトホルミン(第一選択・体重増加なし)
  • SGLT2阻害薬(心血管・腎保護効果も期待できる新薬)
  • DPP-4阻害薬(血糖が高いときだけ働き、低血糖リスクが低い)
  • GLP-1受容体作動薬(体重減少効果・心臓保護効果も期待できる注射薬)
  • SU薬
  • インスリンなど

3〜5%の減量で劇的な改善

肥満のある2型糖尿病では体重のわずか3〜5%(80kgの方なら約2.5〜4kg)を減らすだけでインスリン抵抗性が大幅に改善しHbA1cが劇的に下がります。まず2〜3kgという現実的な目標から始めましょう。

糖尿病予備群(境界型)について

血糖値がまだ糖尿病の基準に達していなくても「境界型(予備群)」の段階で動脈硬化のリスクはすでに高まっています。空腹時血糖の異常とHbA1c高値(5.7〜6.4%)の両方を持つ方は、糖尿病発症リスクが約32倍になるとのデータもあります。

しかしこの段階で食事・運動などの生活習慣を改善すると、糖尿病への移行リスクを減らせることが大規模研究(DPP・Finnish DPS)で実証されています。約5%の体重減少と運動習慣の定着が発症予防に最も効果的です。「予備群」と言われた方こそ早めの受診・生活改善が大切です。

当院の特徴

糖尿病内科専門医の院長が一人ひとりの生活習慣・状態に合わせた治療をご提案します。HbA1cと血糖値は約6分で当日結果をご説明。高度検査・入院が必要な場合は多摩総合医療センターをはじめ適切な医療機関へスムーズにご紹介します。また女性副院長も在籍しており、甲状腺疾患など女性特有のお悩みにも親身に対応しています。

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「健診で血糖値が高いと言われた」「体重が気になる」など些細なご不安でもお気軽にどうぞ。

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よくある質問(FAQ)

 

Q1. 2型糖尿病は自分の生活習慣のせいですか?

生活習慣も関係しますが、遺伝的体質や加齢など本人の努力だけでは防げない要因も大きく関わっています。日本人はもともと糖尿病になりやすい体質があります。自分を責めすぎず、改善に前向きに取り組むことが大切です。

Q2. 一生薬を飲み続けなければなりませんか?

必ずしもそうではありません。早期に食事・運動療法で体重を減らし血糖を改善できれば、薬の減量・中止が可能なケースもあります。主治医と相談しながら取り組みましょう。

Q3. インスリン注射を勧められました。もう末期なのですか?

まったく違います。インスリンは疲弊した膵臓を休ませて機能を回復させる前向きな治療です。早期にインスリンで糖毒性を解除することで膵臓機能が回復し、飲み薬だけに戻れるケースも多くあります。

Q4. 甘いものは一切食べてはいけませんか?

「絶対に食べてはいけない」禁止食品はありません。1日の適正カロリーとバランスを守った上で適量を楽しむことは可能です。ただし清涼飲料水や菓子類の過剰摂取は急激な血糖上昇を招くため、量と頻度を減らす工夫が必要です。

Q5. 痩せれば糖尿病は治りますか?

肥満のある方は3〜5%の減量でも血糖値が大きく改善します。完全な治癒は難しいですが、薬が不要な状態(寛解)を目指すことは十分可能です。まず2〜3kgという現実的な目標から始めることをお勧めします。

Q6. 薬を飲んでいるのに血糖値が下がりません。なぜですか?

食事・運動量の問題、薬の飲み忘れ、病気の進行によるインスリン分泌低下、感染症・ストレスの影響などが考えられます。生活習慣の再確認や薬の変更・追加、インスリン導入が必要なこともありますので主治医に相談してください。

Q7. 2型糖尿病を放置するとどうなりますか?

高血糖を放置すると糖尿病網膜症(失明の危険)・糖尿病腎症(透析の危険)・糖尿病神経障害(足の壊疽)という三大合併症が進行します。さらに動脈硬化が進み、心筋梗塞・脳梗塞のリスクも大幅に高まります。

Q8. 家族に2型糖尿病の人がいます。予防できますか?

遺伝的体質があるため発症リスクは高くなりますが、適正体重の維持・バランスの良い食事・定期的な運動という健康的な生活習慣を心がけることで、発症を十分に予防・遅らせることが可能です。定期的な健診も大切です。

Q9. 運動はどのくらいすればよいですか?まとまった時間が取れない場合は?

ウォーキングなど週150分以上の有酸素運動が推奨されます。まとまった時間が取れない場合は、通勤時に一駅歩く・階段を使う・デスクワーク中にこまめに立ち上がるだけでも効果があります。「座りっぱなし」の時間を減らすことが大切です。

Q10. 睡眠や睡眠時無呼吸症候群は糖尿病に関係しますか?

睡眠不足や睡眠時無呼吸症候群は交感神経やホルモンバランスを乱し、インスリン抵抗性を高めて血糖値を悪化させます。いびきが激しい・日中の眠気が強い方は睡眠の検査を受けることをお勧めします。

Q11. 飲み薬の種類が多くて混乱します。何が違うのですか?

メトホルミンは肝臓での糖産生を抑える薬、SGLT2阻害薬は尿から糖を排出する薬、DPP-4阻害薬は血糖が高いときだけインスリン分泌を促す薬、GLP-1受容体作動薬は体重減少と心臓保護効果も期待できる注射薬です。主治医が患者さんの状態に合わせて選択します。

院長より

ホームタウンクリニック国分寺では、患者さんとの「対話」を重視し、病気への「気づき」と「納得」を大切にしています。糖尿病専門医として、皆様の健康をサポートできるよう、丁寧でわかりやすい診療を心がけています。

当院では、複数の専門医資格を持つ院長が、総合内科・糖尿病・内分泌の専門知識を活かし、医療を提供いたします。また、女性副院長も在籍しており、甲状腺疾患など女性特有のお悩みにも親身に対応いたします。国分寺駅南口から徒歩3分、平日は夜20時まで・土日も診療していますので、お忙しい方でも無理なく通院を継続できます。どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

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