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肥満と糖尿病の深い関係

[2026.04.17]

体重を落とすことが治療の第一歩

「太っていると糖尿病になりやすい」とよく聞きますが、実際にはどのような関係があるのでしょうか。この記事では、肥満と糖尿病のつながりや、体重を減らすことの大切さ、どんな治療の考え方があるのかについて、わかりやすくご説明します。

1. 肥満とは? BMIで何がわかるのか

肥満とは、体脂肪が過剰に蓄積した状態のことです。日本では、BMI(体重〔kg〕÷身長〔m〕²)が25以上の場合を「肥満」と判定します。

肥満のなかでも、肥満に関連した健康障害を伴う場合や、内臓脂肪型肥満が疑われる場合は「肥満症」として、医療的な管理の対象となります。内臓脂肪の目安としてよく使われるのがウエスト周囲径で、男性85cm以上・女性90cm以上の場合は内臓脂肪の蓄積が疑われるとされています。

2. 肥満と糖尿病はどう関係しているのか

BMI25以上の肥満、とくに内臓脂肪型肥満は、糖尿病の発症や病状の悪化に深く関わっています。内臓脂肪が増えると、血糖を下げるホルモン(インスリン)の働きが鈍くなり、血糖コントロールが難しくなります。

そのため、肥満を伴う糖尿病では、血糖値を下げることと並行して、「まず体重を減らすこと」が治療の基本方針とされています。

3. 治療の基本は「減量」― 食事・運動から始める

まず取り組むのは、食事療法・運動療法を中心とした生活習慣の見直しです。目標体重の目安は年齢によって異なり、65歳未満ではBMI 22前後、高齢者ではBMI 22〜25程度が目安とされていますが、体の状態に合わせて医師が判断します。

体重を少し減らすだけでも、血糖値や血圧の改善につながることが知られています。高度肥満では現体重の5〜10%の減量を目指すことが推奨されており、「完璧な食事管理」より「継続できる小さな変化」を積み重ねることが大切です。

4. 薬で血糖と体重を一緒にコントロールする

食事・運動だけでは改善が不十分な場合、薬物療法が加わります。肥満を伴う糖尿病の方には、血糖を下げながら体重の減少も期待できる薬が選ばれることがあります。

代表的なものとして、以下のような薬剤があります。

  • SGLT2阻害薬:尿に糖を排出することで血糖を下げ、体重減少効果も期待できます
  • GLP-1受容体作動薬:食欲を抑える働きがあり、2〜3kg程度の体重減少が期待できることがあります。また、新規に持続性GIP/GLP-1受容体作動薬も上市されております。

どの薬が合うかは体の状態や他の病気との兼ね合いがありますので、担当医師と相談しながら決めていきます。

5. 内科的治療だけでは難しい場合の選択肢

食事・運動・薬による治療(内科的治療)を続けても十分な効果が得られない場合、高度な肥満(BMI35以上など)がある方を中心に、外科的な治療が選択肢として検討されることがあります。

腹腔鏡を使った胃の手術(スリーブ状胃切除術など)が代表的な方法で、体重の減少とともに血糖コントロールの改善も期待されています。手術を受けられるかどうかの条件や適応については、担当医師が個別に判断します。当院では適応があり、希望がある場合には、手術対応可能な医療機関へ紹介いたします。

6. まとめ

  • BMI25以上の肥満、とくに内臓脂肪型肥満は、糖尿病の発症・悪化と深く関係しています
  • 肥満を伴う糖尿病では、「まず体重を減らす」ことが治療の基本です
  • 食事・運動から始め、必要に応じて薬や手術という選択肢もあります
  • 少しでも体重が減ると、血糖コントロールの改善が期待できます
  • 治療の方針は個人差が大きいため、医師と相談しながら進めることが大切です

肥満や体重管理、糖尿病のコントロールについてお悩みの方は、お気軽に医療機関へご相談ください。当院では、糖尿病や生活習慣病についてのご相談を受け付けています。受診をご希望の方は、ホームページの予約案内もご確認ください。

免責・注意書き

この記事は、一般的な医療情報の提供を目的として作成しています。記載している内容は、症状や病気について理解を深めるための参考情報であり、個別の診断や治療方針を示すものではありません。

実際の症状、検査結果、治療の必要性や治療内容は、年齢、体質、持病、服薬状況などによって異なります。気になる症状がある場合や、健診結果について不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。

当記事は、作成時点で参照した資料にもとづいて作成していますが、医療情報は今後更新されることがあります。最新の情報やご自身に適した対応については、医師の診察のもとでご確認ください。

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